2008年08月21日

父を想うマキシム

ショスタコーヴィチの息子:マキシムがプラハ交響楽団を指揮し11年掛けて制作した交響曲全集録音。

息子としては「お父さんの曲を演奏したら世界一」になりたかったのだろう。
父は、息子の才能をどこまで認めていたのか、疑問もある。

まぁそんなことはどうでも良い。

この全集の面白さは、プラハのオケが、憎き??ソ連の大作曲家の交響曲全集を作成したことにある。
でも彼らは、大人である。
政治と音楽は切り離している。

特に政治的な「バビ・ヤール」はプラハフィルハーモニー合唱団&キューン混声合唱団とペテル・ミクラーシュの最強タッグが、最上級の仕事をしているお陰で、この曲の録音としては3本指に入る演奏になっている。
また音圧の強い金管が、チェコフィルほどではないが、かなりの威力を発揮している。
これがショスタコ的であるなしは、この際議論の対象ではない。
ヴィブラートたっぷりのふくよかなサウンドが、良い味を出しているのである。
4番冒頭のファンファーレなんぞそんな良い例。

ただし8番〜3楽章のソロなんぞは、カフェルニコフとは勝負にならないし、弱い印象を受けざるを得ない。
ヤン・フィッシャーさんだと思うけど・・・・「我が祖国」吹かせたら凄いけどね。

それでもプラハ響の音色が、ショスタコの音楽に新たな光を与えたと思われる。

そんなこんなで、たまに聞きたくなるこの全集。

上手下手や、ソ連的サウンドを求める人には、よろしくないかもしれないが、とても興味深い演奏であることに間違いはない。
マキシム君は、プラハ国民劇場で「マクベス夫人」を新演出の指揮までしている。

ちなみに国民劇場は、2009年シーズンからトーマシ・ネトピルを常任指揮者とする発表があった。
ネトピルはチェコの若手では、ヤコブ・フルシャと並ぶ世界で活躍する指揮者で、昨年、マーツァルの代役でチェコフィル定期にも登場している。
posted by CZ-Pivo at 23:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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