2008年04月24日

グスターヴォ・ドゥダメル

ドゥダメルは若きマエストロとして大活躍。
フ〜ンと思っていた俺。

いつだか彼らとベネズエラでのユースオーケストラと音楽教育のドキュメンタリーを放送していた。
1975年に貧困と犯罪を子供達から守る目的ではじまった音楽教育。最初は11人。
それが今では100を超えるオーケストラが組織され29万人に膨れ上がったそうな。そこには合唱団もあるというから驚く。

テレビ画面には我々の想像を絶する規格外のオーケストラの姿が映し出される。200人は超える大編成。それを大きく上回る合唱団。それを指揮するラトル、アバド、シノーポリ。
それだけではない。
彼らの中心的存在であるシモン・ボリバル・ユース・オーケストラを率いるドゥダメルは、800人ものオーケストラを指揮することもあるという。
800人っておい。
ヨーロッパツアーの映像も少なくみても150人は舞台上にいる。
そんな大編成を指揮すること自体が普通ではありえない。
それを演奏しているのは、プロフェッショナルではないユース・オーケストラだから余計に驚く。あるときは、コンサートマスターが8歳の少年だったとアバドが言う。

彼らはとてもシステム的に教育されている。音楽をすることの喜びを第一に、課題をクリアする苦労と、達成した喜びもまた教育されている。
11歳の少年が、とても上手にハイドンのトランペット協奏曲を演奏していたのには驚く。
彼らの頭には、高い音だから難しいとか、クラシック音楽は難しいから手を出したくないという固定観念がない。だから素直に楽しみ、演奏している。
それが彼らの強みだろう。

そんな環境で、オーケストラを指揮することを任されたドゥダメルの音楽環境。
音楽家として成長するためには実地での演奏活動をすることほど有効な手段はない。指揮者であるならいかに数多く指揮をするかである。
ドゥダメルはいかに恵まれた環境にいたのだろうか!!
それは50人などという小さいオーケストラではなく、時として800人にもある規格外の大編成。
それだけの人数を掌握するには、指揮のテクニックだけではないく、自分がやりたい音楽を指揮を通して伝える技術も磨かれる。
もちろんドゥダメルには音楽的才能に満ち溢れていたのだろう。事実、リハーサル映像からドゥダメルはユーモアのセンスと的確な指導が見える。
それ以上に実地で身に付けた指揮者としての「技術」は、大きな財産となっただろう。

23歳でマーラー・コンクールに出場するまでプロのオーケストラを指揮したことの無い若者が、すぐに世界中のオーケストラを指揮するようになり、あっという間にロサンゼルスフィルのポストを得るまでになったのだ。それでもまだ27歳のドゥダメル。

今はまだ自分の感性に忠実に音楽をやっているのだろうけど、これから伝統的なスタイルなどを身に着けていったら、どんなことになるのか面白そうだ。

そんな彼らの最新録音を買ってみた。
南米の作曲家の音楽を集めたものだ。アンサンブルは整えられ、それでいて自己主張の強い音楽をしている。若者らしく素直な音楽である。
決して暴走することはないけどね。これで暴走することを覚えたら危険である。そんな大人にならないで欲しいけど、音楽家になるなら暴走も必要であるけど。
まぁそんなことは今はおいておきましょうね。

この中で知っている曲はヒナステラ「エスタンシア」くらい・・・・
アンコールの「ウェスト・サイド」〜マンボでは、彼らのテンションが一気に炸裂する。
最上級に素晴らしいという気はないけど、とても楽しい録音である。
ライブで聴いたら、とても興奮するだろうね。

しかし彼らが、モーツァルトやハイドンってどう演奏するのか興味あるけど・・・・でもやるのかしらん。
posted by CZ-Pivo at 21:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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